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2016年11月 2日 (水)

「北海道さいはての絶景と食の競演4日間」(3)

第3日目前半 知床一湖-標津北方領土館-風連湖

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 前日夜半、風雨が激しく眠れなかった人も多かったようだ。今日は知床五湖のうち一湖に行き、その後知床峠を経て知床半島を横断し、羅臼から標津に行く予定だったが、バスに乗ると、添乗員から昨夜の雨で知床峠は降雪のため通行止めになったのでウトロから斜里に戻り国道244号線を通って標津に行く様に変更すると告げられた。(写真はホテル知床を出発する人々)

 斜里町で国道244号線と別れて知床半島に向かう国道334号線は知床横断道路と呼ばれ、ウトロから知床半島中央部を横断し羅臼に降り、標津に続く唯一の車道である。途中にある知床峠は横断道路の最高点であり、羅臼岳(1662m)の中腹にあるハイマツ地帯で、眼前に羅臼岳、根室海峡の上には国後(くなしり)島が浮かぶ姿が見られる場所だと云う事で、期待していたのだったが残念だった。

Img_3396Img_3393 バスは朝、小雨の中を知床五湖に向かい出発する。途中から国道334号線と別れて知床公園線(道道93号)に入る。エゾシカが道路の近くに居た。遥か下方の渓谷にはヒグマの姿も見られるそうである。(写真は道路沿いのエゾシカ、渓谷にヒグマがいるというが見付けられなかった)

Img_3392_3Img_3391_2 知床五湖探勝の入り口であるフィールドハウスに着く。ここから知床一湖まで高架木道が設置されており、全長約800mあり往復約40分である。段差が無く傾斜も緩やかなので車いすでも通行できるという。また知床五湖全部回るには地上遊歩道があり、約3km、1時間半かかるということであるが今回は高架木道を往復するスケジュールである。(写真は高架木道の入口付近、高架木道の案内板)

Img_3388Img_3377 木道入口から知床一湖に向かう。幸い雨は上がったが風が強く寒い日で、長袖シャツの上に厚手のセーターを着、その上にアウタージャケットを着たのだがそれでも寒いくらいだった。帽子もかぶったのだが、吹き飛ばされそうで早々に脱いだ。振り向けば知床連山には昨夜降ったと思われる積雪が白く残っており、これでは知床峠は越えられないなと思った。(写真は木道からの一湖遠望、白い積雪が見える知床連山)

Img_3389Img_3386Img_3385_3 高架木道には3ヶ所の展望台があり、晴れていれば知床連山やオホーツク海が見渡せる。知床連山という展望台から連山を眺めたが、あいにくの曇り空で連山は裾野しかは見えなかった。木道を更に進むと一瞬の間、雲が切れてオホーツク海を観る事が出来た。(写真は知床連山展望台、木道とオホーツク海遠望、熊笹の先の一湖)

Img_3379Img_3381Img_3384 熊笹の先にある一湖を眺めながら進むと終点の知床五湖展望台に着く。展望台には知床連山の名前を記した表示板があり、湖に映る連山と対比してゆっくり眺められるというのだが、強風で時折雨交じりの寒い天候では早々に引き揚げざるを得なかった。(写真は知床五湖展望台、知床連山名の表示板と一湖、知床五湖展望台と一湖)

Img_3397_2 知床公園線を戻る。知床横断道路(国道334号線)との分岐点の少し知床峠方面に入った先には通行止めの表示がしてあった。残念だが国道334号線をウトロに戻り、「ウトロ・シリエトク」という道の駅で小休止し、その後斜里に戻り、国道244号線を標津に行くことになった。(写真は帰路の車中から眺めたオホーツク海とウトロの街並み)

 これより少し前の知床五湖に行く途中で、カメラをリュックから取り出す時に予備の電池が見当たらず少し考えたが、昨夜ホテルで充電したままだったことに気がついた。最初の予定では知床五湖から知床峠を経由して羅臼に行く予定だったが、知床峠が通行止めになったので、ウトロに戻った時ホテルに立ち寄れないか添乗員に尋ねた。しかし時間が決められているので、ホテルには廻れないのでホテルから家の方に送って貰ってくれと言われた。

そんなに時間の余裕が無い筈は無いと思ったが、取り敢えず品物があるかどうか確認するため携帯電話が通じる知床五湖のフィールドハウス駐車場のバスからホテルのフロントに電話をした。その後バスが発車したのでウトロまで携帯は通じず、道の駅「ウトロ・シリエトク」についてから改めて携帯電話をした。ホテルのフロントの女子の担当者は電池を見つけて呉れて、道の駅で20分停車して居ると話したら5分位で行けるからと届けてくれた。杓子定規の添乗員の態度と比較しホテルの女子従業員の親切が身に沁みた。

Img_3398 道の駅「ウトロ・シリエトク」のシリエトクとはアイヌ語で大地の突端を表わす言葉で知床の語源でもある。建物は知床番屋をイメージしている。道の駅に隣接して「知床世界遺産センター」がある。知床は2005年に世界遺産に登録されたが、その知床の管理と利用に関する情報発信の拠点として2009年に造られた。(写真は道の駅「ウトロ・シリエトク」)

Img_3403 斜里町から国道334号線に別れを告げて244号線(通称野付国道)を標津(しべつ)町に出る。町役場近くの根室海峡に面した場所に北方領土館という建物がある。北方四島は択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)諸島から成る北方領土であるが、御承知のように未だ返還されていない。(写真は標津町の北方領土館)

Img_3408 ここ標津町は4島のうち最も多く人の住んでいた国後島まで24kmしかない場所にある。択捉島は鳥取県と同じくらいの面積があり、国後島も沖縄本島より面積の広い島であり、4島には昭和20年には1万7千人余の人が住んでいたそうである。この北方領土館は元島民の願いを込めて昭和54年に建設され、島の様子の紹介、返還運動の歴史などが展示されている。北方領土館2階の展望室からは標津漁港と根室海峡越しに国後島が目前に望める。(写真は根室海峡と国後島)

Img_3409 北方領土館の近くにある食事処で鮭のしゃぶしゃぶを食べる。鄙びた町の家族の手作りの感じでイクラの味も良く、ホタテのみそ汁も美味しかった。(写真は鮭のしゃぶしゃぶの昼食)

Img_3410Img_3411Img_3415_2 標津町から日本最大の砂嘴(さし)という28kmにわたり海上に長く突き出たラムサール条約登録湿地である野付半島を持ち、乳牛・肉牛合せて11万頭を超え、牛乳生産量日本一の酪農王国といわれる別海町を走る。(写真は野付湾越しの野付半島、車中からの牧場風景2景)

Img_3420Img_3422Img_3421 別海町からから根室市に入り、釧路から来る根釧道路と呼ばれる国道44号線に乗り換えると白鳥と丹頂鶴で知られた風連湖畔の道の駅「スワン44ねむろ」で駐車する。(写真は風連湖付近3景)

Img_3424Img_3425 風連湖も隣接する春国岱(しゅんくにたい)と共にラムサール条約登録湿地である。
 ラムサール条約とは国際的に重要な湿地帯の生態系を守る目的で、登録された指定地を各種保護法によって保全管理しようというもので、今回の旅行では明日行く予定の日本で初めて登録された「釧路湿原」をはじめ2日目の「クッチャロ湖」、小清水原生花園と道を挟んであった「濤沸湖」、今日通った「野付半島」、「風連湖・春国岱」、明日車窓からの「阿寒湖」と6ヶ所の条約登録地を見る事が出来る。(写真は車中からの春国岱風景2景)

  (以下次号)

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