参考文献 2
参考図書(2)
5.週刊おくのほそ道を歩く(全30巻) 金森 敦子他 角川書店 2003年
2003年(平成15年)に発売されたこのウイークリー百科はその2~3年前から「おくのほそ道」をたどる旅を始めた私にとって非常に時宜を得た資料になった。 殊に芭蕉の歩いた道筋や句碑のある場所などが書かれたマップは大いに重宝し、「ほそ道」をたどる旅の日程を立てたり、順路を決めるのに大いに役立った。
また金森敦子の「江戸庶民はどんな旅をしたのか」の連載は芭蕉の旅の解説が多く、参考になった。また山下一海の「おくのほそ道」の「観賞と解説」も毎号の短い部分だけなので、読みやすく、また文体についても芭蕉の意としているところを細かく説明しているので、「おくのほそ道」をより深く理解できるようになった。
6.芭蕉「おくのほそ道」の旅 金森 敦子 角川oneテーマ21 2004年
角川書店の文庫本である。5.の「週刊おくのほそ道を歩く」の連載に加筆し、同じく掲載されていたマップが入っており、これから「おくのほそ道」を歩こうという人には恰好の案内書である。
題名に惹かれて購入したのだが、5.の方が充実していてほとんど読まなかった。しかし文章も平易で楽しい読み物になっており、5.の「週刊おくのほそ道を歩く」を持っておられない方には必携の書だろう。
7.芭蕉紀行 嵐山 光三郎 新潮文庫 2004年
嵐山光三郎といえば趣味が料理で、食べ歩き本、温泉旅行記などが知られているが、俳諧の方も造詣が深い。この本は2000年に「芭蕉の誘惑」という題名でJTB紀行文学大賞を受賞したものを改題し、2004年に新潮社が文庫本で発売したものである。
「おくのほそ道」ばかりでなく「野ざらし紀行」「更科紀行」などについても書かれているが、全体の半分近くは「おくのほそ道」の紀行文で手書きの地図などもあって、名物料理を食べる話も織り込み面白い読み物になっている。
8.悪党芭蕉 嵐山 光三郎 新潮文庫 2008年
この本は2006年に新潮社から発行され、第34回泉鏡花文学賞と第58回読売文学賞をダブル受賞している。その後2008年に文庫化された。「おくのほそ道」への直接の言及は少ないが、随所に「ほそ道」で詠んだ句が出てくる。
また「古池や----」の句は「蛙合(かわずあわせ)」という蛙の句40首を左右に分け優劣を競った句合せの巻頭の句だが、その主要な句について論評したり、芭蕉の俳論として知られる「不易流行」から晩年の「軽み」志向についての見解を述べたりした第一級の芭蕉論である。
芭蕉に周辺には危険人物が多いとか衆道についてなど刺激的な文章が多いが、俳聖といわれた芭蕉も一人の人間であるということであり、尚且つその裏にある天才芭蕉の凄さをよく表しており、「おくのほそ道」を書いた芭蕉の生涯を知るにはぜひ読みたい本である。
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